ニッチなジャンルは安定傾向にある

第三次産業全盛の現在の日本国内において、専門知識を要する各種のコンサルタントやアドバイザーといった専門職の仕事もまた種類が増え、人気が高くなっています。
具体的には、一般的なコンサルタントやアドバイザーと言えば中小企業診断士や公認会計士、不動産鑑定士といった企業や人々の生活に密着するジャンルがすぐに思い浮かぶでしょう。
しかし最近では、よりニッチかつ趣味活動に振ったジャンルも目立っています。
例えば、各種のアウトドアインストラクターやスポーツインストラクター、ペットを扱うトリマーやヘルパー、自然や野生動物を観察・保護する自然観察指導員やレンジャー等がこれに当たり、中には相当の資格や免許がなくとも活動できるケースもあります。
これらはいずれも、その仕事を志す人がそのジャンルに対する好きという気持ちと強い好奇心や関心を持っており、それにより初めて専門知識を吸収し関連資格を取得するという高いハードルを乗り越え、結果的に専門職を得ているという背景があります。
要は自分の好きなジャンルを生業にしたいという純粋な気持ちが最も前に出ており、その職によって得られる収入や地位は二の次と言っても過言ではなくなっているのです。
ただそれらの職の多くはニッチな分だけ流行の増減により社会のニーズが失われてしまうことは全くなく、比較的安定して仕事がもたらされるというのは大きなメリットに違いありません。
また、その分だけマイペースな仕事が行え、短期で成果を出さなければならない一般職程には時間的なプレッシャーが掛かりにくいことも確かでしょう。